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2018年5月号 厳選「取り寄せ」カタログ掲載
秋田能代
桜田畜産の馬肉
古くより
馬肉が親しまれてきた
北秋田
享保元年には産銅日本一となるほどの大銅山があったのが、阿仁の鉱山地帯である。
その鉱山の労働者たちが職業病である、よろけ病の予防と称して運搬に使った馬を食べていたのが、この地域での馬肉食の始まりといわれている。
(岩手は中世の頃から良質の「南部馬」の産地として知られている。旧南部藩領地の北上山地で、地域こそ違えど、馬食文化の流れはそちらから来たという説もある)
ただし、四つ足の動物を食べることを公にするのは憚られたので、「午」が方角の南を意味することから、この馬の鍋料理を「南向(なんこ)鍋」と呼んでいたようだ。
馬肉を食す文化は、廃れることなく、今でも、県北のお祭りや祝いの宴会の席には、味噌で味付けした「馬かやき」や甘辛い「煮付け」が供される。
秋田県の白神山地の
麓で育つ馬たち
秋田 能代の桜田畜産は、50年以上にわたり、良質な食肉を提供している。販売する牛と馬は、三種町の自社牧場で肥育しているので、トレーサビリティが確かなのは間違いない。 豊かな自然に囲まれた白神山地のふもとの静かな環境で、徹底的にこだわった飼料で育つ馬は、見るからに健康な赤身の肉になる。仕上げ期に与える、米どころ秋田ならではの白米と大豆を煮込んだ餌、青森産ニンニクが、肉の甘みを増す。 その三種町の良質な馬肉を、チルドで馬刺し用に手に入れることができるのだ。
赤身の馬刺しに
ベジマカを薬味にすれば
最強のペアが完成!
熊本の馬刺しは脂の甘みが魅力のひとつで、赤身は白いタテガミと呼ばれる脂身と一緒に食べたり、霜降り部分の刺身をいただく。なので秋田の赤身の馬刺しには、最初のうちは物足りなさを感じるかもしれない。 そんな時、ニンニクや生姜よりもおすすめしたい薬味が、生のマカ、ベジマカだ。 すりおろすと、ピリっと刺激的なマカだが、実は、旨み成分のアミノ酸が豊富である。 すったベジマカをほんの少し馬刺しに載せ、しょうゆに浸けて口に運ぶと、その未知の味わいに驚くに違いない。
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