球磨村の
棚田米
昼夜の温度差が大きいから
山間部の棚田で育った米は旨い
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球磨川の清らかな水で育つ 球磨村の米
球磨村は山間部にあり、稲作に適した平地がなく面積がとれないため、山間部の盆地で斜面を開拓した棚田が多く存在します。集落ごとの地形、水源、岩石に違いがあり、棚田の個性を生み出しています。点在する棚田の中でも、「松谷棚田(まつたにたなだ)」「鬼ノ口棚田(おにのくちたなだ)」は「日本の棚田100選」にも選ばれています。
崩れを防ぐために石積みが築かれ、数キロにも渡る水路も存在します。棚田は江戸時代に作られたとの記録が残されています。村の暮らしを支えるために先祖たちが開墾し今に継承されているのです。盆地で山間部ともなれば、昼夜の温度差が大きくなります。これにより稲穂は栄養を吸収しやすくなります。また竿掛けによって程よく乾燥が進み、うまみが凝縮した一層美味しいお米に仕上がります。
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球磨村一勝地岳本地区の米はここが凄い!
昼夜の温度差が大きく、稲穂が栄養をたっぷり吸収できる
田植えや収穫作業は全て手作業で丁寧に行われる
人の住んでいない谷から水路を引いているので、水が美しい
収穫後、竿掛けをしてじっくり乾燥させ、うまみが凝縮する
刈った稲を竿に掛け
2〜3週間太陽の光で
乾燥させます。
逆さに干す事で稲から穂先に
栄養が移り旨味が米に
集まります。
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9月下旬、山あいに美しい棚田が広がる球磨村を訪れました。球磨村は球磨川の中でも急流が多くみられる場所に位置します。上流域の美しい川の水を引き込み育てるのは当然のこと、棚田でなければ米を育てる土地がないような場所です。そんな場所にあって、しっかりと実っておじぎをしている稲穂と、竿掛けの様子を見ることができました。
一般的には稲刈りと言うとコンバインで刈り取り、機械乾燥で仕上げます。しかし山間部ではそうもいきません。農地が狭く収量が少ないため、経費がかかり過ぎてしまうのです。その為、この地では昔ながらの『竿掛け』で乾燥させます。棚田は手作業も多いですが、キメ細かく気を配ることができるのもお米をおいしくする理由なのかもしれません。球磨村の棚田は、村民にとって大切な財産です。先祖たちが脈々と伝えてきた棚田とそこで育てたお米、食べるならこういう米です。
お届けするお米は「ヒノヒカリ」
九州を表す日(太陽)とお米が太陽にように光り輝く様子から名付けられました。
宮崎県総合農業試験場にて1979年から研究が始まり、
父に「コシヒカリ(越南17号)」母に「黄金晴(愛知40号)」をもち、
1990年に品種登録され、九州における奨励品種に指定されました。
暑さに耐性があることから九州地方を中心に、関西方面で人気が高く、
現在では全国の作付けランキングでコシヒカリ、
ひとめぼれに継いで3番目に作付の多い優良品種です。
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