東京軍鶏×千寿葱で 極上しゃも鍋
「軍鶏鍋」は、江戸の庶民に愛されたご馳走のひとつ。 池波正太郎作品にもしばしば登場し、『鬼平犯科帳』の長谷川平蔵や『必殺仕掛人』の藤枝梅安らが軍鶏鍋に舌鼓を打つシーンが印象的に描かれていました。 そんな江戸の味をご家庭で楽しめる「究極の軍鶏鍋セット」をご用意しました。
東京しゃも
軍鶏(しゃも)はタイ国(シャム)から闘鶏用に伝わったとされ、引き締まった肉質ではあるものの、極めて美味な鶏です。
けれども、軍鶏は非常に闘争心が強いため、同じ場所で2羽飼うことができず、生産効率や飼育場所の問題から次第に飼育数が減少。一時は絶滅寸前となった軍鶏を、東京都畜産試験場(現・東京都農林総合研究センター)が13年に及ぶ研究の末に復活させたのが、「東京しゃも」です。
東京しゃもは、軍鶏の血筋を75%引く品種で、うまみが濃厚なうえ、脂肪が少なく、身の締まった緻密な肉質が特徴。軍鶏の味を非常によく伝えています。
明治10年創業の鳥専門問屋・加賀屋が厳選した東京しゃもの胸肉・ささみ、もも肉を、鍋用セットにお入れします。
千寿葱
千寿葱は、江戸時代から続く伝統野菜。東京・浅草近くの千住という町に、日本で唯一、長ねぎだけしか扱わない市場があります。
この千住葱市場に毎朝、専門の農家がねぎを運んできます。と言ってもごく普通の葱ではなく 各農家が自分の畑で収穫された最も出来の良いもの、つまりは「おらが畑の一等賞」の葱だけを持ち寄り、出来を競うのです。この葱のことを「千住葱」、もしくは普通の千住系と区別するために「千寿葱」とよびます。
千寿葱は、東京中の鍋屋、蕎麦屋、焼き鳥屋、すき焼屋など、ねぎを多く扱う有名料理店で愛用されています。
今回は、千住葱市場で活躍する老舗葱商(葱専門の卸し業者)・葱茂が目利きをした千寿葱をセットにお入れします。
極太で巻きが多く、加熱したときの甘味・旨み・食感ともに極上の、まさに"鍋の主役をはれる"逸品です。
(文・株式会社 食文化 代表取締役社長 萩原章史)
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