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鏡山牧場の
放牧黒毛和牛
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放牧黒毛和牛
宮崎県延岡市の鏡山牧場では、3〜5回仔牛を産した黒毛和牛を、東京ドーム約14個分の広大な牧草地に放牧している。4〜6カ月の放牧期間を経た後、牛の状態を見て食肉処理をしている。鏡山牧場の繁殖牛は出産前後の2週間を除き、ずっと放牧地で自然の草を食べて過ごす。ストレスの少ない自由な空間と生い茂る緑の草が、牛の心身を変え、肉質も変える。サシが少なく、味と香りが濃厚な肉。脂身にはほんのりと青草の香りが漂う。程よい噛みごたえで、特に赤身部分は噛みしめると、すっきりした旨味がある。クセはなく、厚切りサーロインはランプのような食感で赤身好きにお薦めだ。農業従事者の高齢化と就労人口減少による耕作放棄が深刻化する現代では、畜産経営を省力化できる放牧はメリットが多い。経産牛は味が落ちると思われがちだがそんなことはない。自然放牧で足腰が強く、牛達は元気だ。放牧牛の美味しさをぜひ、この機会に味わっていただきたい。
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