神奈川・三浦半島産 はねっ娘(こ)会の枝豆
日本の旨い枝豆シリーズ 第2弾
5人の精鋭が作り上げる
日本の旨い枝豆を巡る旅
2012/5/2、三浦半島に美味しい枝豆を作るグループがいると聞き、取材に行ってきました。
首都圏を代表する畑作地域である三浦半島は、大根やキャベツ、果物の栽培でも有名ですが、その三浦半島で、「僅か5人で枝豆を作り、高い評価を得続けるプロ達、それが「はねっ娘会」です。
「はねっ娘会」とは、神奈川三浦半島にある農家五戸が集まって、10年以上前に結成した枝豆生産団体です。この「はねっこ」とは、地元の言葉で「風で飛ばされた地面の泥」のことを指し、その言葉の響きから食べて元気になって貰えるようにとの願いも込めて、名付けられたそうです。
市場でも認められた枝豆
「はねっ娘会」の枝豆は6月上旬から収穫が始まり、8月中旬まで続きます。品種の選定から栽培技術、品質チェックまでメンバーで共同の基準を設け、毎年、安定した味にこだわった枝豆を生産しています。
枝豆は収穫後、すぐに味が落ち始めてしまうので、鮮度と味を保つには、収穫後すみやかに4〜5℃の低温に冷やすことが大切なのですが、この「はねっ娘会」では予冷庫・保冷庫を各農家で完備し、保冷車で出荷をしています。 こうした取り組みが市場でも高く評価され、“はねっ娘枝豆”は都内の高級スーパーでも販売されるほどのブランド枝豆となっているのです。
時期によって複数の品種を使い分ける
「はねっ娘会」代表の岩崎重夫さんは、
「枝豆は収穫時期を間違うと、青くさくておいしくない。サヤの緑色がかすかに白っぽくなってきたころが獲りごろで、味がのって最高。私たちの会では単に甘いだけじゃなく、 昔ながらの豆らしい味が残る品種を選んでいます」
と言います。
「はねっ娘会」の枝豆は、時期により様々な品種を栽培しています。中心品種となる「早乙女」は、青豆でありながら茶豆(薄皮が茶色の枝豆)のような味わいが特徴で、味が濃く、力強い風味の枝豆です。その他にも、「湯あがり」「かおり姫」「札幌緑」等を栽培していますが、全て茶豆系の品種で、独特の甘い香りが楽しめます。これだけ多くの品種を作っている農家さんも珍しく、その枝豆にかける情熱がわかります。
少数精鋭こそが最大の強み
・強風だから病気や虫が付着しにくく、農薬を抑えることができる。
・昼夜間の温度差が激しいから、甘い枝豆が出来る。
もちろん、これらの気象条件も三浦半島ならではで、美味しい枝豆を作るためには不可欠ですが、最大の強みは、「少数精鋭であること」と、代表の岩崎さんは言います。
「人数が増えると、責任がわからなくなるから」
一切のブレを許さず、品質に妥協をしないこの体制こそが、「はねっ娘会の枝豆の美味しさの秘訣なのです。岩崎さんは簡単に言いますが、全国から産地の人が見学にくる中で、
「この栽培方法、人員体制を真似できるなら自由にしていい」
と言っても、ほとんどの人が真似すら出来ないそうです。
日本縦断・枝豆産地リレー第二弾!
神奈川・三浦半島「はねっ娘会の枝豆」
第一段「宮古島の枝豆(おつな姫)」をお召し上がり頂いた方は、是非、食べ比べてみてください。まだの方も、これからまだまだ新しい産地を紹介して参りますので、是非、一緒に“日本の枝豆文化”をお楽しみください。
「築地市場発」これが日本の枝豆文化だ!
枝豆ほど、日本の食文化に根付いている野菜は少ないと思います。
居酒屋でのおつまみ、夏場のビールのお供、子供のおやつと、老若男女問わず枝豆好きは多いです。しかし、近年、冷凍技術の発達や、アジア諸国(主に台湾・タイ・中国)からの生の枝豆の輸入により、一年中枝豆を目にする様になりました。
我々の言う美味しい枝豆とは、
「日本全国の産地の、旬の最も美味しい時に食べる枝豆」を指します。
今回の「日本縦断・枝豆産地リレー」では、築地市場の全面協力の元、下記の様なスケジュールで、旬の枝豆をご紹介していく予定です。季節ごとに様々な枝豆をお召し上がり頂く事で、皆様の好きな産地を見つけて頂ければ幸いです。
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