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カラフルポテト
色とりどりの
じゃがいも
一口にじゃが芋と言えば…?日本においては「男爵薯」「メークイン」という名が多く挙がる事でしょう。それもそのはず。この2品種で、青果向け作付面積の6割*を超えます。粉質でホクホクとした男爵薯に、粘質で煮崩れしにくいメークイン。人気を二分するそれぞれの個性が光ります。その2強に割って入るべく、平成14年に品種登録された「インカのめざめ」が、料理対決をするTV番組から人気に火がつき、カラフルポテトというじゃが芋を世間一般に認知させました。その見た目から、いわゆる「イロモノ扱い」をされがちですが、個性的で食味に優れた実力派が昨今多く生まれております。
(*農業・食品産業技術総合研究機構・平成25年)
インカのめざめ
じゃが芋原産地のアンデスで栄えた国の名を冠としました。黄色く緻密な肉質で、口の中で滑らかにほぐれ、さらに含有される甘さから、「栗じゃが」とも呼ばれます。肉質が緻密ながら柔らかさも備えており、バランスに優れ様々な料理との相性が抜群。特にバターとの相性に優れており、食感の滑らかさと甘さの混ざり合う時、非常に美味。このインカ系はその他に、レッド・パープルが種類としてあり、合わせて「インカ3兄弟」とも呼ばれます。
レッドムーン
地元北海道でもなかなか手に入らない希少品種です。紫赤色の皮と鮮黄色の肉の色の対比が美しく、観賞用に栽培されていた経緯もあるほどです。ほんのりした甘さとコクが感じられ、緻密な肉質にはメークインのような粘性があるため「金時メークイン」と例え称されることもあります。皮ごと煮る・蒸すなどの調理法がお薦めです。しっとりなめらかな食感とともに、ポリフェノールが豊富な赤い皮と、栗のように濃くなる黄色の美しさが楽しめます。軽く茹でて食感を残してカラフルなサラダなどで食するのに最適です。
シャドークイーン
平成18年に品種登録。妖艶な美しさを持つじゃが芋、「シャドークイーン」というその名も仄かに演出致します。肉質は男爵薯に近い、ややホクホクとした粉質。でんぷん質が高く、香りに優れます。含有される甘さも申し分なく、誠に美味なじゃが芋です。・・・が、食欲を湧き立たせない見た目が、この高い実力が如何なく発揮される場を狭めているかもしれません。粉質な肉質と、この奇抜な見た目を活かして、チップスなどのお菓子でその魅力を発揮させて下さい。
ノーザンルビー
こちらも平成18年に品種登録。見た目はメークインのように、腎臓型。赤いじゃが芋の「キタムラサキ」の系譜を継いでおり、アントシアニン色素由来の赤色が鮮やかに出ます。外皮からして赤く、果肉も赤い。緻密な肉質で水分含有量が高い。煮崩れは(メークイン級に)全くせず、煮物料理やスープに使い勝手が良いです。また甘さは、カラフルポテトの中で、いやじゃが芋全体の中でトップクラス。優しい薄ピンク色は、一輪挿しのように食卓に色を添えます。
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