天然わら納豆
真の納豆好きに食べて欲しい 骨太な納豆
臭わない納豆 食べやすい納豆 そんな納豆の対極にフクダの納豆はあります。大量に市販されている、臭わない小粒納豆が好きで『納豆好きを自認』をしている方にはお勧めしません。 大豆にこだわり、水にこだわり、藁にこだわる 。そして製法にこだわる。
数多くの失敗を積み重ねて復活した、伝統製法の納豆。
現在、様々な種類の納豆が日々誕生しているにも関わらず、昔ながらの"わらに包まれた納豆"は、なかなか目にする機会がありません。
おそらく、多くの人が目にするわら納豆は、わらの中に"ビニール"で包まれた納豆ではないでしょうか。
実は、稲わらに自生する天然の納豆菌の力で発酵する納豆を作るというのは、大変手間が掛かり難しい作業なのです。
天然の納豆菌で納豆を作ることにこだわり、復活させたのが、フクダのわら納豆です。
天然わら納豆を作る(株)フクダの福田良夫さんは、こう願っています。
「昔なつかしい納豆を作って、納豆本来の味と風味を皆さんにお伝えしたい・・・」
それは、原料となる大豆の品質選びと納豆を発酵するために不可欠な稲わらの調達から始まりました。
唯一の原料"厳選された大豆" が納豆になるまで
原料となる大豆は、地元栃木の契約農家から直接購入している無農薬栽培「納豆小粒」を使用しています。
まず、早朝に大豆を地下水で洗浄して浸します。水道水で洗うと塩素によって、大豆に含まれる納豆菌が弱まったり、繁殖しないことが多いので、地下水が適しています。
鉄釜が大豆の風味を生かして煮上げる
そして、今では珍しい鉄釜で風味が逃げないよう、約8〜9時間煮ます。一般の圧力釜で蒸すと、大豆の風味が生きないそうです。鉄釜は厚みを持たせた特注の釜です。地下水でゆっくり煮ることで、大豆特有のまろやかな風味を保ちます。
"最良の稲わら"が、うまい納豆を作る鍵
大豆を煮ている間に、稲わらの作業も進行します。無農薬栽培の天日干しした稲わらを100℃で15分煮沸消毒して、更に乾燥させた稲わらを使用します。
フクダでは、1年分の稲わらを米農家から確保しています。毎年、稲の状態でわらに生息する天然の納豆菌の状態も変化します。
これまでのフクダが納豆作りに懸けてきた実績と熟練の職人の目で安定したわら納豆が作られています。
一般に売られている納豆は天然の納豆菌ではないの?
純粋培養した納豆菌を大豆に混ぜて発酵させます。その点、フクダは稲わらに住み着く、自然な納豆菌を生かして発酵させます。
納豆菌は熱に強い!だから、煮沸したわらにも生き残る!
わらの準備が最難関の製造ノウハウ
フクダのわら納豆は大豆が直にわらが触れています。わらに生きる納豆菌が直接、大豆に広がり、大豆を納豆に変えていきます。その為、わらに雑菌があると、納豆発酵が安定しません。
そこで、フクダは試行錯誤を重ね、雑菌を殺し、納豆菌だけを安定的に生き残らせる按配を見つけ出したので、この伝統製法の復活に成功したのです。
簡単そうで難しい。だから、なかなか他の納豆製造業者は、伝統のわら納豆製造には取り組まないのです。また、保健所の販売許可取得が困難なのもその一因です。
(文・株式会社 食文化 代表取締役社長 萩原章史)
- HOTワード
- #「瓢亭」「蜀郷香」「懐石小室」など、名店の味をお届けします #とっておきのスイーツ #東白庵かりべ かけ・せいろ #オイスターバー #江戸前ちば海苔 #瀬田の唐橋 炭火割烹 蔓ききょう #表参道ナプレのピッツァ