うまい干物が食べたい!
「魚は極力いじるな」という祖父の教えを守る、若き三代目、北村豪さんがつくる干物をお届けします。
「干物のおいしさの9割は仕入れで決まります。漁師の扱い方次第で魚の味が変わるので、その見極めが大切。いい魚を仕入れたら、手早く、いかに手をかけずに干物にするか、これがおいしさの決め手です」
産地は、三重県の尾鷲。熊野古道の伊勢路が通る町として栄えてきました。
熊野灘、しかも山が近く、川も多いリアス式海岸の尾鷲の海は、魚種も豊富で、しかも旨い魚が揚がることでよく知られています。築地にも毎朝、活魚が運ばれています。季節によって魚は変わりますが、最初にお届けするのは、ニギスの丸干し、メヒカリの丸干し、昭和鯛の丸干し、カマスの開き干しです。
ニギスは、ほこほことした優しい味わいが魅力。純米酒に合うと思います。メヒカリは、天ぷらや素揚げにしてもおいしい、旨味の濃い魚ですから、芋焼酎にも負けません。昭和鯛は、知る人ぞ知る高級魚。身はしっとりとして、ふくよかな甘みで魅了します。軽めの純米吟醸酒と合わせたい味わいです。そして、カマスの開きは、食べ応え満点。尾鷲の海の豊かさを実感できます。もちろん、ご飯の友として食べたいですね。
「丸清北村商店」とは、dancyu創刊時から「自然派グルメ紀行」の連載でお世話になってきた、作家の甲斐﨑圭さんの紹介で出会うことができました。甲斐﨑さんは、湘南に住んでいましたが、おいしい魚を求めて尾鷲に移住したのです。全国でうまい魚を食べ尽くしてきた、甲斐﨑さんも太鼓判を押す、干物をぜひお試しください。(dancyu編集部)
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